パン美味しいね!

パン屋、パティシエの旦那さんとのノルマンディー田舎暮らしを、ちょくちょく書いてます。

先日のハロウィン


タークス&ケイコスに引っ越して1か月が経ちました。


まだまだ知らないこと、行ってみたい場所がたくさんありますねー!



って、この前は10月の終わりにハロウィンあったやないですか!
ずいぶん盛り上がった方もたくさんいらっしゃると思います。
日本でもコスチューム着て町を歩く若者が増えてるんですねー!影響されやすい国であります。


そもそもアメリカ文化だから、フランス人の彼も日本人のわたしも興味関心はなし。笑
気が付けばハロウィンだったというかんじでございます。


そしたら急に誰かが何回もドアをたたきまくった!!!
ドンドンドドン!ドドドドン!


うわぁ・・・もしかしてアレが来ちゃった!?ヤバい!


私も彼もどっちが扉を開けるか争い始めました。笑
僕は今Tシャツ着てないからえっさんが開けなよ・・・さてとシャワーでも浴びてくるわ!


と堂々たる責任逃れ。笑


えええーー!なんでいつも私なんーー?ずるいわぁーと言ってる間にもドアをノックし続ける。


私は仕方なくドアを開けた・・・・そこには予想通りの光景が。


トリック オア トリーーーート!!!!!!
元気よく声高らかに言い、ドアの前に立っていたアパートの子供たちよ!!


ハロウィンの仮想はしてなかったけど、スーパーのビニール袋みんな持ってますね!
キャンディーやお菓子を貰いにやって来ました。


私はアタフタしました。だって、ハロウィン忘れてたし、ましてやキャンディーやチョコとか買ってなかったからです。子供たちに合わせる顔がない・・・あぁー可哀想な子たちよ・・・


正直に私は、ごめんね・・・キャンディーないんだ・・・ほんとにごめんね。


で、思いついたのが冷蔵庫にお土産でもらったキャラメルキャンディーがあと2つ・・・
そして、ちょっと待ってね!と言い、冷蔵庫をからたった2つのキャンディーを取り出し


これ・・・欲しい人いる?笑
と笑いながら8人の目の前にいる子供たちに聞いたら、はい!私!私!僕!僕!と手を挙げたので
私から選抜メンバーを勝手に決めさせていただき、ラッキーなお二人にお渡ししました。


あ、待てよ・・・何かまだあったような・・・と冷蔵庫をまた開けると、ありました。
何があったって? 私が手に取ったのはコンデンスミルク・・・練乳の缶!笑
(パン屋の彼が仕事場からくすめて、なぜか持って帰ってきたやつ)


あ!こんなのでも・・・・欲しい人いる!?とものすごい視線を目の前に勇気を出して聞いてみた。


はい!はい!はい!と勢いよく手を挙げる何人かの子供たち・・・
ひときわ目立って元気がよく、笑顔の男の子を選抜しまして、無事に手渡し完了。


普通練乳の缶もらっても全然嬉しくないはずなのに・・・笑
しかも全員分のキャンディーもなかった私。恥ずかしい・・・すまん、ほんまにごめん。
センスのない夢のない大人にいつからなってしまったのか・・・練乳はさすがにないやろ・・・


改めて、もうこれしかないことを皆さまに告げ、謝る私。
大丈夫よ!!気にしなくてもいいのよ! と優しい言葉をかけてくれた子供たち。
本当は欲しいはずなのにね・・・


ありがとう!なんて大人な子供たちだ!見習わなければ!笑
ということで、みんなの写真を撮らせてもらいましたーーー!!!


来年はちゃんと買っておくからね!と心に誓ったのであった。














どきどきのアパート契約

今住んでるアパートは私たちにとって、もったいないぐらいの広さです。


この物件はパン屋のオーナーが昔住んでた場所で立地もいいということで、紹介していただきました。
アパートといっても二階建ての一軒家スタイルなんです。


1階にリビングとダイニングとキッチン、2階には2つのベッドルーム、そしトイレとバスが一緒になってるのが2つあります!うわぁーけっこう広いですなー!
全部家具家電付きなのでソファーやテレビやテーブルはもちろん皿やフォークなど細かいところまで揃っているので何も買いそろえる必要がなく、らくちんスーツケースだけ持ってくればOKだ!


このアパートの敷地には他にもお隣さんを始め、お隣のお隣・・・そしてお隣さん
というように何件か横並びになっておりますちゃんとセキュリティーゲートが付き、さらにスイミングプールテニスコートまで!でも外暑いからテニスはする気がおきません!笑
しかもテニスは私まったくできません笑 


あの居候させてもらっていたアパートから考えると天国のような場所だ。
エアコンついてますが、汗かくまで家の中は暑くないのでシーリングファンだけで十分であります。
この物件の契約もアイランドスタイルといっていいのか、なんなのか、適当でした。笑


物件を下見した次の日、不動産屋に行き契約手続きをしてもらうようにお願いしに行きました
担当者は昨日の下見にもいたローカル人のマイケルさん。
細身で背はあまり高くなく耳に小さいキラキラピアスをしております。
不動産屋のビシっとした、プロフェッショナル感はなんかないなぁー・・・っというかんじ。
ほんまに大丈夫かな?


彼も私も英語圏の人間ではないので頑張って英語を聴き取り理解するのに神経は常に必要で、
初めてアパートを契約するので少し緊張していました。
立派でスタイリッシュな景観の不動産屋で、マイケルと彼と私の3人は契約の話を始める。


はい!いきなりびっくりでたよ!笑   ただマイケルさんは白紙の紙を何枚か持ってきただけ。
学校の授業じゃないねんけどなぁ・・・


マイケルさん、丁寧に私たちの名前をきいてスペルはなんですかやら聞いてその白紙に書き始めた。
それから家賃はいくらでプラス電気、そして水道代がかかりますという基本的な支払いの説明を受けた。


終わり・・・話は途切れた。え?それだけで終わりかいな・・・
下見の時にだいたいは聞きましたよそれは・・・。


やはり第一印象のカンは大当たり!!チリンチリーーーン!


たぶんそれだけではないだろうと思い、契約時に必要な料金は全部でいくらなのか聞きました。
日本みたいに受け身ではいけない・・・そしてマイケルにはマニュアルもなさそうである。


そして、やっと契約にはセキュリティーデポジットという日本でいう敷金が必要であることを教えてくれました。


そういうのが聞きたかってん!笑・・・あと必要書類があるのか、などなど。


念を押してマイケルに必要なことは他にありませんか?と聞くと
それでオッケーですよ。とあっさり回答。


実際にその日に身分証明でパスポートのコピーを取っただけ!
保証人もなく、審査もなくそれで契約完了!なんて簡単なんだ!誰でもオッケーやん!


来週の火曜日に家に移る約束をして、引っ越しの日にお金を渡す約束をしました。
振り込みではなく直接現金を手渡しでございます。


簡単すぎて怖いぐらいである。笑
島ではなんでもイージーイージーイージーゴーイング!
想像していたほど難しい仮契約ではなかったので終わった後私たちは簡単すぎてニヤニヤ笑いました。


さて、火曜日の引っ越しの日。不動産屋へ契約のお金を持って出かけました。


と、ミスターマイケル!その日ちゃんと契約書の3枚つづりの紙を持ってきました!
今日はちゃんとやってるじゃん!なんかプロっぽいよマイケル !笑


ただ、契約書に目を通しましたが、
私たちの名前はめちゃくちゃなスペルに書かれて違う名前になっていましたーーー!!!
あまりにも違う名前だったので、ミスターマイケルに名前ちがうよ・・と一応注意。


やはりマイケルはマイケルであった・・・笑
あんなに白紙の紙に手書きで一生懸命書いたのにね。パスポートのコピーまで取ったのにね・・・


新しく今すぐ作り直します、と急いで部屋を出て、新しい正しい契約書をつくってくれました。


契約書には家賃の支払日など少し細かなことが書かれていて、2人で黙々と読み頑張って理解完了!


無事に支払いと契約書にサインを済ませて、鍵もゲットで準備オッケーだ!
ただ最後にあのマイケルさんが付け足して私たちに伝えたことは、


2階に上がる階段の天井から時々水が漏れるんです。
月曜までに治すつもりだったが間に合いませんでした。なので後日修理が来ますがよろしいですか?


知らんかったわ!早く言ってよぉぉぉぉぉ!!笑


と思ながらもこれが島生活、アイランドの日常なのだ。
何事もうまく予定通りに進まないは当たり前・・・修理も後日まったく来ませんでした!笑


すごーく恐ろしい夜


タークス&ケイコスへ無事到着し、その日から彼の同僚のヤングマンのアパートで居候ながらも


生活を始めた私たち。アパートを見つけるまでの辛抱・・・



わたくしのパン屋の彼も2日後にはなんと仕事を始めましたー。
この島にバカンスで来たのではないので、さっそくパン作り開始じゃーー!!
そうそう。パン職人は朝早く始めたりするのが一般的。フランスでも夜12時から作り始めるというパン屋さんもあります。働く場所にもよりますが、このクラストベーカリーでは夕方6時から開始!
そして朝の3時か4時に終わり家に帰ってくるパターンです。
なかなか重労働で長ーい時間ひたすらいくつもの種類のパンを作り続けます。お疲れ様です。


彼とヤングマンが仕事でないは、この清潔とはいえないアパートで私1人・・・。
(前回のお話を読んでいただければ、おわかりになるかと思います)


この誰もいない時に、厄介な事が起こった・・・


もう夕方で日が暮れたというのに、昼間の日光のせいで、非常にあつーいサウナのような私たちの部屋。
そんな中、することもないので、部屋のベッド上で家族や友達にメッセージを送っていた時のこと。


目の端に何かサササーっと黒っぽいものが見えた


へ?今のなに?これなんやろ?なんか床にいるんかな・・・
もしかして暑いところによくでるゴキちゃんですか!笑


まぁしょうがいないけど、めっちゃ怖いなーどうしよどうしよ、自分の後ろの壁に移動して顔にアタックしてきたらどうしよ・・・とずっとぐるぐる悪い想像を膨らましていたのです。


そしたら、またサササーとクローゼットの扉からソファーの下に動いているのを見た。
私は見てしまった。絶対に見逃せないものを・・・それは・・・



ねずみ!!!!


恐ろしくて固まって声も出なかった。
それより、今この部屋の中で一緒に過ごしてることになるやん。笑  そんなんいらんわ!
また1人でどうしよ、どうしよとパニックになる。さらに汗が流れる。


実は生まれて初めて、生でねずみを見たから非常に驚きでありましたね。
はぁ・・・で、考えた結果自分で捕まえることも絶対にできないし無理なので、作戦は以下のとおり。


作戦その1  
今現在閉まってる自分の部屋の扉を開けといて、出て行ったスキを見て扉を即座に閉めること。


作戦その2は・・・・
思いつきませんでした!笑


作戦1を遂行し、その時を来るまでじーーーっと待つ。
もちろん、扉の外に出ていくまでは部屋の中を歩けないのでベッドの上で待機。
こわい・・・ドキドキする。


どれぐらい待ったかは忘れましたが、(必死だったので)物音をたてたり、人影が見えると、
ねずみ君も怖がって元の場所に戻って動かなくなっちゃいます。
ですので、静かにドアの方向へ出ていく時が来るまでひたすら待つ・・・


(ねずみ君が何回か扉に向かって走って行くのを見て、少し叫んだら戻ってしまった失敗の例から学びました) 笑  だって、すごい足早いし急に出てくるからびっくりしたんだもん。。


そしてついに・・・


ねずみ君は走った!ものすごい勢いで!しかもけっこうデカい!笑
ドアの外へ逃げて、すぐさまバタンとドアを締めました!


作戦1は見事成功!!(作戦1がうまくいかなければ、どうしたんだろうね。。自分。笑)
頼れるのは自分しかいなかったしよく頑張ったと思う。


ただ扉の外に出したが、部屋の中はかなりの暑さでサウナ状態で喉がカラカラ。
部屋の外のリビングの冷蔵庫から水を取り出す必要があるではないか!


しまった・・・笑


でも自分がひからびて死ぬわけにはいかないので、再び時間をおいてから勇気を出して扉を開けた。
また入ってこないように閉めて冷蔵庫へ小走りして水を飲んで部屋へ戻った。


それから、あまり眠ることができずにいると朝3時ごろ、彼が仕事から帰ってきてました。


ちょっとーーーー!!!きいてきいてー!!!!夜ね、ねずみ部屋の中入ってきてんでー!!
ほんまに怖かったわ。殺してないからリビングにまだいるから、気をつけてやぁーーー。


彼はただ爆笑して終わり・・・そして


あ!ミッキーミッキーミッキーマウス! 新しいルームメイト?友達やーん!!
とバカげたことをのんきに言ってやがる・・・笑


怖がってる様子はなくただ笑って終わり・・・
一緒に寝る前に部屋にいないか確認してもらってから寝たすると数時間後ガサガサガサとがしたのでねーねーと彼の体をゆすると、あ!たぶんミッキーは中に入りたがってるね、で終わり。
本人は気にしないらしい。こんなワイルドな人やったっけ?笑


この恐怖の夜は次の日も続いたので近くのスーパーでマウストラップ、ねずみ取りを購入。
一匹2匹の数ではないらしい・・・何匹もいらっしゃる。


なんでもこの島には、けっこうどこの家にもミッキーたちが家に不法侵入しているらしい。
スーパーにもねずみ取りグッズがけっこうありました。
私たちが買ったのは木の板にバネ挟みが付いていてミッキーをパタンとそこで捕まえる仕組みだ。
これが一番安かった。


それを部屋のドアの外の両端に設置したら、両方ともミッキーたちが哀れな姿で挟まっていました。
パン!と音がしたので、ひっかかったな!と思えば当たってました。(怖すぎて直視できないけど)


朝彼が帰ってきたら、そこの死んだねずみを捨ててもらって、また設置して使えるように繰り返し利用していた。これが8日間は続いた。何匹いるんですか!いったい・・・


自分たちのアパートを見つけて引っ越してからは、環境も前と違ってキレイなのもあるためか、
まだミッキーにお目にかかっていない。


が、いつその日がまた来るのかドキドキである。