すごーく恐ろしい夜
タークス&ケイコスへ無事到着し、その日から彼の同僚のヤングマンのアパートで居候ながらも
わたくしのパン屋の彼も2日後にはなんと仕事を始めましたー。
この島にバカンスで来たのではないので、さっそくパン作り開始じゃーー!!
そうそう。パン職人は朝早く始めたりするのが一般的。フランスでも夜12時から作り始めるというパン屋さんもあります。働く場所にもよりますが、このクラストベーカリーでは夕方6時から開始!
そして朝の3時か4時に終わり家に帰ってくるパターンです。
なかなか重労働で長ーい時間ひたすらいくつもの種類のパンを作り続けます。お疲れ様です。
彼とヤングマンが仕事でいない間は、この清潔とはいえないアパートで私1人・・・。
(前回のお話を読んでいただければ、おわかりになるかと思います)
この誰もいない時に、厄介な事が起こった・・・
もう夕方で日が暮れたというのに、昼間の日光のせいで、非常にあつーいサウナのような私たちの部屋。
そんな中、することもないので、部屋のベッド上で家族や友達にメッセージを送っていた時のこと。
目の端に何かサササーっと黒っぽいものが見えた。
へ?今のなに?これなんやろ?なんか床にいるんかな・・・
もしかして暑いところによくでるゴキちゃんですか!笑
まぁしょうがいないけど、めっちゃ怖いなーどうしよどうしよ、自分の後ろの壁に移動して顔にアタックしてきたらどうしよ・・・とずっとぐるぐる悪い想像を膨らましていたのです。
そしたら、またサササーとクローゼットの扉からソファーの下に動いているのを見た。
私は見てしまった。絶対に見逃せないものを・・・それは・・・
ねずみ!!!!
恐ろしくて固まって声も出なかった。
それより、今この部屋の中で一緒に過ごしてることになるやん。笑 そんなんいらんわ!
また1人でどうしよ、どうしよとパニックになる。さらに汗が流れる。
実は生まれて初めて、生でねずみを見たから非常に驚きでありましたね。
はぁ・・・で、考えた結果自分で捕まえることも絶対にできないし無理なので、作戦は以下のとおり。
作戦その1
今現在閉まってる自分の部屋の扉を開けといて、出て行ったスキを見て扉を即座に閉めること。
作戦その2は・・・・
思いつきませんでした!笑
作戦1を遂行し、その時を来るまでじーーーっと待つ。
もちろん、扉の外に出ていくまでは部屋の中を歩けないのでベッドの上で待機。
こわい・・・ドキドキする。
どれぐらい待ったかは忘れましたが、(必死だったので)物音をたてたり、人影が見えると、
ねずみ君も怖がって元の場所に戻って動かなくなっちゃいます。
ですので、静かにドアの方向へ出ていく時が来るまでひたすら待つ・・・
(ねずみ君が何回か扉に向かって走って行くのを見て、少し叫んだら戻ってしまった失敗の例から学びました) 笑 だって、すごい足早いし急に出てくるからびっくりしたんだもん。。
そしてついに・・・
ねずみ君は走った!ものすごい勢いで!しかもけっこうデカい!笑
ドアの外へ逃げて、すぐさまバタンとドアを締めました!
作戦1は見事成功!!(作戦1がうまくいかなければ、どうしたんだろうね。。自分。笑)
頼れるのは自分しかいなかったしよく頑張ったと思う。
ただ扉の外に出したが、部屋の中はかなりの暑さでサウナ状態で喉がカラカラ。
部屋の外のリビングの冷蔵庫から水を取り出す必要があるではないか!
しまった・・・笑
でも自分がひからびて死ぬわけにはいかないので、再び時間をおいてから勇気を出して扉を開けた。
また入ってこないように閉めて冷蔵庫へ小走りして水を飲んで部屋へ戻った。
それから、あまり眠ることができずにいると朝3時ごろ、彼が仕事から帰ってきてました。
ちょっとーーーー!!!きいてきいてー!!!!夜ね、ねずみ部屋の中入ってきてんでー!!
ほんまに怖かったわ。殺してないからリビングにまだいるから、気をつけてやぁーーー。
彼はただ爆笑して終わり・・・そして
あ!ミッキーミッキーミッキーマウス! 新しいルームメイト?友達やーん!!
とバカげたことをのんきに言ってやがる・・・笑
怖がってる様子はなくただ笑って終わり・・・
一緒に寝る前に部屋にいないか確認してもらってから寝た。すると数時間後、ガサガサガサと音がしたのでねーねーと彼の体をゆすると、あ!たぶんミッキーは中に入りたがってるね、で終わり。
本人は気にしないらしい。こんなワイルドな人やったっけ?笑
この恐怖の夜は次の日も続いたので近くのスーパーでマウストラップ、ねずみ取りを購入。
一匹2匹の数ではないらしい・・・何匹もいらっしゃる。
なんでもこの島には、けっこうどこの家にもミッキーたちが家に不法侵入しているらしい。
スーパーにもねずみ取りグッズがけっこうありました。
私たちが買ったのは木の板にバネ挟みが付いていてミッキーをパタンとそこで捕まえる仕組みだ。
これが一番安かった。
それを部屋のドアの外の両端に設置したら、両方ともミッキーたちが哀れな姿で挟まっていました。
パン!と音がしたので、ひっかかったな!と思えば当たってました。(怖すぎて直視できないけど)
朝彼が帰ってきたら、そこの死んだねずみを捨ててもらって、また設置して使えるように繰り返し利用していた。これが8日間は続いた。何匹いるんですか!いったい・・・
自分たちのアパートを見つけて引っ越してからは、環境も前と違ってキレイなのもあるためか、
まだミッキーにお目にかかっていない。
が、いつその日がまた来るのかドキドキである。