パン美味しいね!

パン屋、パティシエの旦那さんとのノルマンディー田舎暮らしを、ちょくちょく書いてます。

タークス&ケイコス 初めて来ました

いろんな試練を乗り越、忍耐強くタークスのプロビデンシヤレスへやってきた、パン屋の彼と私。


私たちは税関を抜け荷物を取り、小さな小さな空港の外へ出ました。
到着したら人でいっぱいでホテルの迎えやらレンタカーやらでごちゃごちゃしており、何もない。笑


さすが!とっても小さい空港なので飛行機から降りても空港とは繋がっておりません。
テレビでよく見る大統領とかすごいお偉いさんの登場のように、飛行機から階段を使って降り外を歩いて税関に行くルート。みなさんおわかりでしょうか?笑
空気は南国特有のもわっとしてギラギラ太陽が体を突きつけましたね!


さて、迎えに来てくれるはずの職場のパン屋のオーナーを人込みの中から探し出しやっと見つけました!
あの人か! 想像してたより、普通のおじさんやなぁー。笑 ってあいさつ、あいさつ・・・
私もすぐフランス流のあいさつをした。(オーナーもフランス人で、長いこと故郷を離れて外国で暮らしてきた方なんです)
ほっぺとほっぺを右、左と交互にくっつけて、チュッと耳元でささやく?音をたてるやつ。
フランスでは普通ですね。   パン屋のオーナー、それにしても滝のように汗かいてます!笑 
このフランス流あいさつを笑顔で私はかわしました。頑張った。


車に荷物を乗せオーナーはいろいろ彼にフランス語で説明をしながら、職場に連れて行ってくれました。
スーパーマーケットの横にベーカリーが工房があって、毎日手作り!そして本場フランスのパンに負けない商品をホテルやスーパーで販売しております!名前はCRUST BAKERY クラストベーカリー。


その後私たちは職場から道路を挟んだ向かいにあるでこぼこ道に入り、一軒のアパートに到着!!
オーナーは荷物を車から取り出すのを手伝ってくれ、手前のドアを大きくノックした。
すると若い上半身はだかのお兄ちゃんが出てきた。


なんや!!これは!? しかもパンツ一丁やないですか?笑 いきなりびっくりしましたよ
しかもえらいイケメン!


彼もフランス人でそこのベーカリーでパンを作ってる同僚です。年齢はなんと21歳のヤングマン。
この島に来てすでに3年。ってことは18歳の時にこんな何もない島へ来たわけです。すごい
私たちは彼の家に、自分たちのアパートを探すまでの間居候させてもらいました。


私たちはヤングマンにあいさつをしました。  そして君 眠そうでダルそうですな・・・笑
入り口入ってすぐのドアが私たちの部屋だと案内してくれました。
部屋の中は以下の通りです。


ボロくなったベッド・・・
壊れたソファー・・・
壊れたたんす・・・
クローゼット・・・
サウナのような暑さ・・・


いやいや・・この家に到着した時から思ってたけど、全体的にちょっと無理かもしれん・・・笑


しかもエアコンももちろんなし!
ヤングマンは料理もするかんじも見られず、洗ってない皿などが散乱。
掃除もしてるようにはリビングを見ても見当たらず。
キッチンの棚の上にはずらりとならんだ酒の空きビン。ものすごい量。
トイレ、シャワーも暗いし掃除一切なしの不清潔。。。どないしよ。


でもタダでしばらくお世話になるんだから文句も言えへんしな


彼もここに着いてから来てからオーナーと外で話しており、話はようやく終わり、アパートに入ってきて、大丈夫?と私にきいてきたから、大丈夫じゃないと答えてついに泣いてしまいました。


初めての土地に行って、生活を始める時は誰しも不安だよ。みんなが通る道。僕もいるから大丈夫。


と慰めてくれました。優しいですな・・・でもあたしがこの時思っていたことは、


このきれいとは言えない家にいつまで耐えられるのか?ということ。笑
彼もここはキレイではないね、とわかっていてるけど案外平気そうな顔してたからすごい。


男の人は気にせーへんのかな?
おそらく、先進国日本の女子は絶対と言っていいほど無理です。
まわりはローカルの人たちがたくさん住んでいて、正直見慣れてない環境だったので怖かったですね。
はぁ、どうなることやら・・・






タークス&ケイコスへ行くまでの話 その6

その次の日また朝7時出発のバスに乗り、ホテルから空港へ向かった。
フライトは同じく朝10時45分発だからだ。混雑している空港なので早めは肝心。


チェックインを済ませて搭乗口に到着!迷うことなくクリアーーー!!
だってこの2日間で大きなマイアミの空港利用に手慣れていました。今日で3日目ですからね!ふん!
そんなはずじゃなかったけど 笑


フライトスケジュールのテレビモニターを確認すると、私たちは顔を見合わせ今日は大丈夫だと笑顔になった。モニターにはオンタイム!と書かれていたから、さすがに今日こそ行かなければ!


搭乗時間に近づくと乗客たちもソワソワ・・昨日行けなかった見たことあるお馴染みの顔もちらほら。
何人かの人たちはカウンターの係の者になにやら話をして尋ねている様子だ。


それもそのはず。昨日キャンセルのせいでオーバーブッキング! (ピンチ!)
しまいにはこの朝の次の便があって、夕方6時半のに変えてくれる人があれば、なんと・・・・


1人につき1000ドル差し上げますとのアナウンス。
えっ!!!
1000ドル?待てよ・・・パン屋の彼と私と二人合わせれば・・・2000ドル?!


なんやそれ私たちは顔を見合わせて笑った
だってこんな話きいたことないし日本円にすれば20万円ぐらいの値段。


どうやら、そんなに深刻なオーバーブッキングらしい・・・いやぁーこれはすごいな・・・
こんなん初めてやわと1人言をつぶやいてしまった。笑


ちょっと金に目がくらみ、私は真剣に考えて、どうする?こうする?と彼に相談してみた。
が、彼は笑ったまま、私の肩にトントンと手をたたき(君、話になりませんよ・・・みたいな顔して)


僕たちは2日間も十分すぎるくらい待ったしフライトチケットもあるんだから行くしかない。
また待つのは疲れるしたぶん現金をほい!とくれる訳は絶対にないから絶対に今行くしかない!
そんないい話ないと思いまっせ!ということで優しく説得。


そうだけど・・・と金に目がまだくらんでいたが
よく考え彼の言う通りだなと思い無事飛行機に乗り予定時刻で出発!
(ちなみに今回利用の航空会社はアメリカンエアライン!さすがクレイジー!笑)


順調に進みタークス&ケイコスのプロビデンシヤレスまでは、わずか1時間15分のフライト。


が、だんだんと島に近づき町も見えてきた頃に、すごく飛行機が揺れ始めた。
ストームの影響で島は強い風がまだ残っておりましたーーーー!!


そして、ついに着陸する寸前、もう空港がすぐそこなんですよ!
地面に着くか着かないかの寸前、ものすごい強い揺れにさらされバランスが取れず・・・
着陸に失敗!!!!


いろんな事が次々と襲いかかってくるなぁ。。。
そして再び飛行機は上昇。


怖かったからいつの間にか彼も私も手を握り合って窓の外を見てましたね。汗かきました。冷や汗・・・


え?てかどうしよ?上に上がっちゃいましたよ!!と彼に言ったら、僕もわからんと一言。


乗客全員が不安そうな顔をしていたと思う。しばらくすると機長からのアナウンス。


今のはご覧のとおり、強い風で着陸できなかったため、もう1回ぐるっとまわってから着陸に再度挑戦すします。と・・・


乗客もみんなお喋りしながらガヤガヤなってきて、私の横の席に座ってたおばさんは、ダメだったらバハマに行って降りればいいわよー!と勝手にプランを計画。笑 あなたが機長ではない。


しばらくするとまた空港が見えてきた。
雲の上では安定してるが、どんどん降下していくとまたガタガタと機内が揺れ始めた。


空港に再び近づいてきた、飛行機は風でふらふらしてる、地面が見えてきた、ほらもうすぐもうすぐ、
あと少し、でもめっちゃ揺れてる、お互い手を握り汗をかく、ちょっと失敗して死ぬかもしれん!と心で思う、そしてガターン、バババババーン


大きな音と振動を共に着陸成功!!!!普通の飛行機の着陸よりすごい3倍もスリリング!


そして、盛大な拍手で歓喜に満ちた!
口笛!ヒュイヒュイ!笑
ほとんど観光客なのでアメリカ人ばかりで、私たちもアメリカ人のように大きく笑い拍手を機長に送ったのだった。頑張ったねー!みんな乗客は冷や冷やもんでしたがね!


こうしてやっとの思いでここまでやってきた。


やっと着きましたよ!タークス&ケイコス島、プロビデンシヤレスへ!



次の話は島での生活について語ります。


タークス&ケイコスに行くまでの話 その5

タークス&ケイコスへ行く途中の経由地マイアミで、乗り継ぎが2日ともキャンセルになった私たち。
運悪っ・・笑
今日は2日目滞在での夕食をホテルから出て探しに行った時の話を書きます。


ホテルを出てまわりを見ると人など歩いておらず、車社会のマイアミ。
お腹すいたなー。レストランとかなんかスーパーみたいなのもちょとなさそう・・・
私たちが泊まってた場所は空港周辺で、観光客が泊まるようなメインの場所とかじゃないからかね・・・


と、どうしようかと思ったがホテルの裏側にネオンの光が見えたので向かってみた。
知らない町の冒険じゃ!


進んで行くと何やら食べ物の写真が一軒の建物の外に貼ってあったのを発見!
もう、ここでいいやん!そんなに遠くないし、ホテルにも帰りやすいし、と彼に言ったら納得。
でも何料理かは不明・・・


しかもあまりきれいな外観ではなく、いくつも店が何件も横並びに連なっていて、どこからどこがこの店で、次の店はどっから始まってるのか、ぱっと見よくわからないかんじ。
でも、他探すのもあれなんで、勇気を出して入店!


中に入ると、うわ!めっちゃ暗い・・・
そして、カラフルなクリスマスの飾りのようなネオンライトがだけが店の中にデコレーション。
外は暗くなってきていたので、ますます電気のついてない店内にカラフルライトとスポーツチャンネルのテレビだけの光だけがある状態!


なんやこれは!?


と次に目に入ってきたのは6人ほどいる女性たち!!少し服装もセクシーなかんじ・・・


男性スタッフは見当たらず、何かおかしいぞ・・普通の雰囲気ではないことを察知。


そこはキューバ人女性によるガールズバー兼レストランだったのだ!!!!!


すぐの人がやってきて席に案内してくれました。(カップルで来たこんな客でも普通に接客)
もちろんまわりは3名ほどの男性客だけで、お酒をすすめたり一緒に飲んだりしてるスタッフも。


ちょっと間違った所に来ちゃったかなと彼に言ったら、料理もあるし大丈夫だと一言。


何を注文しますか?とお姉さんというか・・おばさん?☚失礼ですね!笑のようなスタッフが親切に聞いてくれました。なので、店内のカウンター上にある料理の写真をもう一回見て、彼はチキンフライとバナナフライが一緒になったプレートを注文。そして私はその豚肉バージョンを注文した。


実際、その写真のメニューにはスペイン語(キューバだから)で書かれていて、さらに見た目が同じような料理ばかり。何がなんだかようわからん・・   店内は暗いしなぁー。電気ちゃんとつけてぇー
でもあんまり悩んで注文を待たせてはいけないと迫りくる心のなか、勢いで注文。


あともちろんビールも!これは欠かせないでしょ!笑
私は日本でもお馴染みのコロナビール!彼はキューバビールの定番プレジデンテ!


料理が来るまでの間スポーツチャンネルのテレビを見ながら飲んだりしてましたが
私も彼もこんな場所に来るとは思わなかったため、キョロキョロと時々周りを見回す。


ここで働いてる彼女たちはみんなスペイン語を話していて英語あまり話せない人が多かったです。
マイアミから近いからねーいっぱいいろんな国の人がいるんですね!
キューバらしいカラフルなチカチカするネオン!そして陽気なキューバ音楽が流れていて、
自分の肩が勝手にリズムに合わせて踊り出す!笑 ほんとにキューバに行ったかのような気分!


その後料理がとうちゃーく!! やったー!夕飯の時間じゃぁあああ!
ゴロっとした豚肉のフライはスパイシーソースを掛けて、豪快に!
彼が注文した骨付きチキンは、またまたスパイシーソースをかけてカリカリっと頂きました!


あと、皿のサイドにあったバナナフライ。
実はバナナを食べたら、おえー!!となってしまう私。
彼いわくポテトかバナナ選べたが、言葉の壁を越えられず、イエスと答えてバナナがきてしまったのだ。


でもそれがですね!
食べたら、じゃがいも!!まるでほくほくポテトでバナナの一切しなし!!
こりゃー行けますよ!美味しかった!
これはほんまにバナナでっか?とお姉さんにきいてみると、グリーンバナナよ!と笑顔でアンサー!笑
グリーンバナナは固く、バナナの香りがまだ出てきてないから揚げるのに最適みたいです。


彼もお腹を空かせてたのかビール、チキン、ビール、ビール、チキン、チキンとむしゃむしゃと少年のように食べていましたね。
そして、気になる怪しげなガールバーレストランのお値段は・・・・


ビール4杯(1人2杯ずつ)
プレート2枚 で32ドル!!!1人16ドルの計算!なかなかリーズナブルに仕上がりました!
やったぁあああ!


ということで、さっさとホテルへ帰り、明日こそはタークスへ行くんだ!と心に決めて就寝しました。
相変わらずアドベンチャーな日々を送る私たちであった。


6へ続く